2015.10.20(rev.1)

C言語入門 3.制御文


(1)プログラムの制御
 プログラムでは,条件によって処理の流れを変えたり, 同一の処理を繰り返したりする必要があり,そのために,if文, for文,while文など,制御文と呼ばれるものがある。あるプログラ ミング言語でプログラムを書いたとき,複雑な処理が判りやすく書 けるかどうか, すなわち「制御構造」が良いかどうかは,その言語を特徴 付ける重要な特徴であり,「構造化 プログラミング」と呼ばれ,ソフトウエア工学の重要なテーマの 一つである。

(2)if文
[例題]
 整数型データnをキーボードから読み込み,その値が 0であれば「零」と表示し,0でなければ「非零」と表示する プログラムを作成しなさい。

/* 0042xxx 修道太郎 2000/11/17 */
#include <stdio.h>
main()
{
int n;
printf("n=");
scanf("%d",&n);
if(n==0)
printf("零\n");
else
printf("非零\n");
}

[説明]
1. if(n==0)は「if文」と呼ばれ,「整数型データnが0に 等しい」という条件が満たされるかどうかで分岐先が決まる(図)。
2. 一般的構造は次の通りである。

 if(条件) 文1; else 文2;

条件が満たされれば文1が実行され,満たされなければ文2が実行される。 "else 文2;"は省略可能で,その場合は処理は次の行へ移る。
3. 文1や文2が複数の命令の場合は,{ }で囲む。
4. 一般に制御文では,文末の;は付けてはいけない。


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